底地購入でローンは組めるのか?
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相続コンサルタント会社 ニーズ・プラスコラム担当の野呂です。
借地人さんが、地主さんから借りた土地に家や建物を建てて数十年が経ち、まもなく契約期間も終わろうとするとき、「この土地にいつまでも住み続けたい」と考えたとします。そのまま借地契約を更新するのももちろんですが、借りた土地、つまり借地(地主さんから見たら底地)を購入すれば、永久に住み続けることが可能です。
それでは、借地人さんが底地を購入するとき、ローンは組めるのでしょうか。
底地購入の際、ローンは組めるのか
底地を買い取りたい場合、借地人さんは住宅ローンを組むことができます。
住宅ローンは、土地と建物の価格に対して借入れをします。土地評価の観点から、借地人さんは既に借地権として更地価格(地価)のおよそ6〜7割に相当する権利を持っているので、新規で別途更地を購入するよりかなり安い金額で底地を購入できます。
住宅ローンを組む場合、数十年にわたって大きな金額を返済していきます。そのため、「申込時の年齢が70歳未満であること」といった、年齢などの条件を設けている金融機関がほとんどです。高齢になると、十分な収入があっても住宅ローンを組むのは実質難しいといえます。
親子リレーローンと親子ペアローン
もし、借地人さんにお子さんがいらっしゃる場合、お子さんも引き続きその土地に住みたいという意思があれば、親子で協力してローンを組むという方法もあります。それが「親子リレーローン」と「親子ペアローン」です。
親子リレーローンは、親子で一つのローンを借りる方法です。このローンのメリットは、親御さんの年齢に関係なくローンが組めること。親御さんが可能な限り返済をしたら、あとはお子さんが引き続きローン返済を担います。借入れの際は、お子さんの年齢や返済期間、収入などをチェックします。
親子ペアローンは、親御さんとお子さんが別々に借入れを行い、それぞれのローンの連帯保証人となって同時に返済していく方法です。このローンは、親御さんが単独で借入れできる条件を満たしていることが必須ですが、親御さんだけで十分な金額を借りられない場合、お子さんと合わせて借入金額を増やすことができます。
地主さんからの申し出があったら、迷わず底地を購入しましょう
まれに、地主さんに何らかの事情があり、「底地を買ってほしい」と地主さんから借地人さんに申し出るケースがあります。月々に返済する住宅ローンの額を考えると、借地を借り続けていたほうが安く感じるかもしれませんが、住宅ローンを完済すれば、いずれ土地という資産が手に入るのです。
今は底地を講入する必要を感じていなくても、土地を借りて住んでいる状態を継続するのであれば、底地が買える千載一遇のチャンスです。ご家族や専門家ともよく話し合ったうえで、底地購入を前向きに検討されることをおすすめします。
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