底地とは
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相続コンサルタント会社 ニーズ・プラスコラム担当の野呂です。
皆さんは「底地」(そこち)という言葉を耳にしたことはありませんか?
たとえば、
● 土地を相続したときに、「この土地は底地です」と言われた
● 所有している土地の活用法を調べているうちに、「底地」という言葉にたどり着いた
などのケースで知った方がほとんどではないでしょうか。
今回は、やや分かりづらい「底地」について、詳しく解説します。
底地とは
たとえば、今あなたが土地を所有しているとします。それは現在住まわれている家の土地という場合もありますし、建造物が何も建っていない駐車場や、使用されていない農地などの場合もあるでしょう。
いずれにせよ、このように何らかの土地を持っている時点で、あなたは「地主」となります。
しかし、地主として土地を持っているだけでは、何の利益も得られません。
その土地に建物を建てたり、売買したりするなどして土地活用を行うことで、初めて利益が生まれるのです。
土地活用方法のひとつに、「人に貸す」という方法があります。
人に貸す予定の土地で、「地主さんにとっては自分で使えないけど、土地を処分することは可能な権利」つきの土地を「底地」といいます。
「底地」とは、上記のように土地を使用する権利(借地権)が、地主ではなく貸した人(借地人)に発生している状態を指します。
底地物件のメリット・デメリット
メリット
1.更地よりも建物がある方が固定資産税が安くなる
土地を持っていると、毎年納付する義務がある「固定資産税」が必ず発生します。
現在所有している土地の用途によって、税金が高くなったり安くなったりするもので、住宅用地もそのひとつです。
どのような形であれ、土地の上に家が建っている方が、更地の状態よりも固定資産税が安くなるというカラクリが存在します。
2.貸したり売却したりすることで収益を得られる
土地を人に貸しておくと、借地人からは地代を支払われ、更新料といった一時金も入ってくるので、継続的に利益を得ることができます。
また、借地人に底地を売ったり、借地権と底地、または底地同士を等価交換したりすることで収益を得ることも可能です。
3.管理に手間がかからない
アパートやマンションの経営などと違い、初期費用や維持費などの管理コストや手間はほとんどかかりません。
デメリット
1.収益性が低い
地代はあまり高くないので、アパート・マンション経営と比べると、収益性が低いと感じるでしょう。
2.トラブルに巻き込まれる可能性がある
地代を変更するときや、大規模な工事を無断でされてしまったときなど、底地の利用をめぐって大きなトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。
3.相続時に一定の税金がかかる
底地は現金にすることが難しい不動産資産ですが、税法上では現金と同じ価値を持つ資産として扱われており、相続時に相続税を納めなくてはいけません。
有効活用がなされておらず、利益を生んでいない土地でも、税金はしっかり徴収されるので、相続税を割に合わないものとして感じる場合も多いでしょう。
まとめ
底地にはメリットもデメリットも、両方あります。相続して税金を納めるか、土地売却かで検討するときは、底地のプロに相談すると良いかもしれません。
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